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「GKなんだから、もっと声を出せ!」。そう言われても、何をどう言えばいいのかわからないGKはたくさんいます。大きな声を出すだけでは、味方は動けません。大切なのは「だれに」「何を」「いつ」伝えるかです。

GKが味方に指示を出すことを、サッカーでは「コーチング」と呼びます。この記事では、私たちKEEPIX TEAMがすすめるGKのコーチング(声かけ)の基本と、チーム練習の中でできる練習メニューを7つ紹介します。小学生から高校生まで使えるように、それぞれに「やさしくする方法」と「むずかしくする方法」ものせています。

GKのコーチングが大切な理由

GKはピッチの一番うしろにいて、試合全体を見わたせるただ一人の選手です。前を向いている味方には見えない相手の動きも、GKからはよく見えます。その情報を声で伝えることで、ピンチになる前に危ない場所をうめることができます。

いいコーチングができると、シュートを打たれる場面そのものを減らしやすくなります。セービングでボールを止めるのと同じくらい、「シュートを打たせない」ことはGKの大事な仕事です。また、声を出すことで自分の集中も切れにくくなります。

コーチングの基本

よく使うコーチングの言葉

言葉はチームによってちがってもかまいません。大切なのは、チーム全員が同じ意味で使えることです。

安全に行うための注意点

GKのコーチング練習メニュー7選

1. 名前よびキャッチ

GKと3〜4人の選手で円をつくり、ボールを手でパスし合います。投げる前に、必ず受ける人の名前を呼びます。GKもフィールドの選手も参加します。チームメイトの名前を、すばやく大きな声で呼ぶくせをつけるウォーミングアップです。

2. 「キーパー!」コール

ペナルティエリアの中に、コーチが山なりのボールやゆるいパスを入れます。GKと味方のディフェンダー1人が待ちます。GKが取れると思ったら「キーパー!」、取れないと思ったら「クリア!」とさけびます。声を聞いたディフェンダーは、その指示どおりに動きます。

3. ライン上げ下げゲーム

4人のディフェンダーがペナルティエリアの前に横一列に並びます。コーチがボールを持って前後左右に動き、GKは「上げろ!」「下がれ!」「右!」「左!」と指示を出して、ラインの位置を動かします。ボールの位置に合わせて、ラインをそろえる力がつきます。

CDDDDGK上げろ!KEEPIXGKディフェンダーコーチパス・投げる動き
ライン上げ下げゲーム:GKの「上げろ!」でディフェンスラインが前へ動く

4. マーク確認ゲーム

ペナルティエリアの中に攻撃の選手3人と守備の選手3人を入れます。コーチがサイドからクロスやパスを入れる前に、GKは「〇〇、7番!」のように、だれがだれをマークするかを声で整理します。セットプレーの準備にもそのまま使えます。

5. GKの声でしか動けないゲーム

20m×30mくらいのコートで4対4のミニゲームをします。守備のチームは、GKの指示がないと動いてはいけないルールにします。「寄せろ!」「カバー!」「戻れ!」などの声で、はじめてチームが動けます。コーチングが「あるといい」ものではなく、「ないと守れない」ものになります。

6. うしろからの情報ゲーム

コーチが味方の選手にパスを出し、受ける選手の背中側から相手役が近づきます。GKは「ターン!」(前を向いてよい)か「マン!」(相手が来ている)かを伝えます。受ける選手はGKの声を聞いて、前を向くかボールを戻すかを決めます。

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うしろからの情報ゲーム:GKが「ターン!」か「マン!」で、うしろの相手を伝える

7. セーブ後の声かけ

コーチがシュートを打ち、GKがセーブしたあと、すぐに起き上がって次の指示を出します。「クリア!」「右あいてる!」「戻れ!」など、セーブで終わらず、次のピンチにそなえる習慣をつけます。こぼれ球に反応する選手を1人入れると、より試合に近くなります。

練習を組み立てるコツ

コーチングの練習は、「声を出すことになれる(1)」→「判断して声を出す(2・6)」→「チームを動かす(3・4)」→「試合の中で使う(5・7)」の順に進めるのがおすすめです。はじめは声が小さくても大丈夫です。できたときにしっかりほめて、「声を出すといいことがある」と感じてもらいましょう。

また、コーチングはGKだけの練習ではありません。フィールドの選手にも「GKの声を聞いて動く」ことを教えると、チーム全体の守備がよくなります。立つ位置の考え方はGKのポジショニング練習メニュー、英語になりますが、守備の組み立て方はGoalkeeper communication(英語)にもくわしくまとめています。

KEEPIXでメニューを形にする

コーチングの練習は、選手の位置や動きを図で見せるとぐっと伝わりやすくなります。KEEPIXのセッションデザイナーを使えば、ディフェンスラインの位置やマークの関係、GKが声をかける場面を図にして、コーチングポイントといっしょに共有できます。毎日の練習の記録や振り返りにはKEEPIX Diaryが便利です。

もっとメニューを増やしたい人は、GKドリル50選の無料PDF(英語)をダウンロードしてください。毎日のドリルはインスタグラムでも発信中です。ほかの練習メニューはGKドリル一覧にまとめています。

まとめ

よくある質問

GKのコーチングとは何ですか?

GKが味方に声で指示を出すことです。ピッチ全体を見わたせるGKが、マークやラインの位置、前を向けるかどうかなどを伝えて、ピンチになる前に守備を整えます。

声が小さいGKには、どう教えればいいですか?

まずは名前を呼ぶだけの練習から始めましょう。さけぶのではなく、おなかから出す声を教え、できたときにしっかりほめると、少しずつ自信がついて声が大きくなります。

どんな言葉を使えばいいですか?

「キーパー」「クリア」「ターン」「マン」など、短くてわかりやすい言葉がおすすめです。チームによって言葉はちがってもよいので、全員が同じ意味で使えるように練習前に確認しましょう。

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