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GKの仕事は、シュートを止めることだけではありません。ボールをキャッチしたあと、味方にボールを届けて攻撃を始めることも大切な仕事です。このボールを味方に送るプレーを、日本では「フィード」と呼びます。

この記事では、私たちKEEPIX TEAMがすすめるGKのフィードの基本と、チーム練習や個人練習でできる練習メニューを8つ紹介します。手で投げるスロー、手から落としてけるパントキック、止まったボールをけるキックまで、小学生から高校生まで使えるように「やさしくする方法」と「むずかしくする方法」ものせています。

GKのフィードが大切な理由

GKがボールを持った瞬間は、相手の守備がまだそろっていないことがよくあります。そこですばやく正確に味方へボールを出せれば、一気にチャンスをつくれます。反対に、あわてて相手にボールをわたしてしまうと、すぐにピンチになります。

いいフィードには、「正確さ」「速さ」「判断」の3つが必要です。ねらった場所にとどける技術、相手がもどる前に出すスピード、そしてだれに出すかを見て決める判断です。どれも練習でのびる力なので、セービングと同じように毎週のメニューに入れていきましょう。

フィードの種類と使い分け

大切なのは、「近くはスロー、遠くはキック」を基本にしながら、味方の位置と相手の位置を見て選ぶことです。

安全に行うための注意点

GKのフィード練習メニュー8選

1. ローリングスロー・ペア

2人で10mほどはなれて向かい合い、ローリングスローでボールを転がし合います。ボールが地面をはねずに、まっすぐ相手の足元にとどくことを目指します。いちばん基本のフィードなので、ウォーミングアップに入れるのがおすすめです。

2. オーバーハンドスローのゾーン当て

GKから20mほど先に、コーンで3m四方のゾーンを2〜3個つくります。コーチが番号を言ったら、GKはそのゾーンにボールが落ちるようにオーバーハンドスローで投げます。ねらった場所に投げる力と、遠くまで投げる力の両方をきたえます。

3. パントキック・ドロップキックの的当て

ペナルティエリアの中からGKがパントキックをけり、ハーフウェーライン近くの広いゾーンをねらいます。慣れてきたらドロップキックにも挑戦します。けったあと、ボールがどこに落ちたかをコーチがすぐに伝えると、修正しやすくなります。

4. 止まったボールのショートとロング

ゴールエリアのラインにボールを置き、近くの味方へのショートパスと、遠くの味方へのロングキックを交互にけります。ゴールキックで「つなぐ」か「遠くへける」かを選ぶ練習になります。

5. バックパスからのフィード

コーチが味方役としてGKにバックパスを出します。GKはトラップして顔を上げ、左右にいる2人の選手のうち、コーチが手をあげて合図した方にパスを出します。足でのフィードと、バックパスの処理をいっしょに練習できます。

6. キャッチからすばやく再開

コーチがシュートを打ち、GKはキャッチします。キャッチと同時に、サイドの選手が前に走り出します。GKはすぐに顔を上げ、走り出した選手の前のスペースにスローでボールを出します。試合でよくあるカウンターの場面です。

CGKP行け!KEEPIXGKコーチ選手パス・投げる動きシュート
キャッチからすばやく再開:シュートをキャッチしたら、走り出した味方へすぐにスローでつなぐ

7. 見て選ぶフィード

GKの前に味方の選手を3人ならべ、相手役を1人入れます。GKがボールを持ったら、相手役は3人のうちだれか1人に近づきます。GKは相手がよせていない、フリーの選手を見つけてボールを出します。「だれに出すか」を考える力がつきます。

フリーPPPAGKKEEPIXGK攻撃の選手選手パス・投げる動き
見て選ぶフィード:相手が寄せた選手ではなく、フリーの味方にボールを出す

8. フィードありのミニゲーム

20m×30mくらいのコートで4対4のミニゲームをします。GKがボールを持ったら、必ずGKからフィードで攻撃を始めるルールにします。GKのフィードから始まった攻撃でゴールが決まったら、2点にします。

練習を組み立てるコツ

フィードの練習は、「正確にとどける(1・2・4)」→「遠くへとばす(3)」→「見て判断する(5・7)」→「試合の中で使う(6・8)」の順に進めるのがおすすめです。はじめは近いきょりで、ねらった場所にとどけることを大切にしましょう。遠くにとばすのは、そのあとで大丈夫です。

フィードはキャッチがしっかりできてこそ生きるプレーです。キャッチの基本はGKのキャッチング練習メニュー、英語になりますが、くわしいフィードのドリルはGoalkeeper distribution drills(英語)にもまとめています。

KEEPIXでメニューを形にする

フィードの練習は、選手の位置やボールの通り道を図で見せると、ぐっと伝わりやすくなります。KEEPIXのセッションデザイナーを使えば、ゾーンの場所や選手の動き、フィードのコースを図にして、コーチングポイントといっしょに共有できます。毎日の練習の記録や振り返りにはKEEPIX Diaryが便利です。

もっとメニューを増やしたい人は、GKドリル50選の無料PDF(英語)をダウンロードしてください。毎日のドリルはインスタグラムでも発信中です。ほかの練習メニューはGKドリル一覧にまとめています。

まとめ

よくある質問

GKのフィードとは何ですか?

GKがキャッチしたボールや足元のボールを、スローやキックで味方に送るプレーです。攻撃のスタートになるので、正確さと速さ、そしてだれに出すかの判断が大切です。

スローとキックは、どう使い分ければいいですか?

近くの味方には正確なスロー、遠くの味方にはキックが基本です。ただし、相手の位置や味方の動きによって変わるので、ボールを持ったらまず全体を見てから選びましょう。

小学生のGKでもフィードの練習はできますか?

できます。軽いボールを使い、短いきょりのローリングスローから始めましょう。遠くにとばすことよりも、ねらった味方にとどけることを大切にすると、楽しく上達できます。

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